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シアトルの紹介

シアトルは人口約52万人(全米22位)のワシントン州最大の都市です。カナダとの国境から約113マイル (182キロ)のところにありますが、暖流の影響を受け、気候の穏やかな都市です。New YorkやLos Angelsに比べれば小さな田舎町で、観光目的の方には少し物足りないかもしれませんが、「全米の住みやすい都市ランキング」の上位に常にあげられるほど人気のある都市です。

それではシアトルの魅力についてご紹介いたします。

(1)美しい自然に囲まれた街

シアトルは緑と湖の多い美しい街です。別名、エメラルドシティと呼ばれています。街からは、ワシントン湖、ユニオン湖、エリオット湾や、レーニエ山を始めとする山々が見え、高層ビルとうまくマッチしてとても美しいです。

オリンピック国立公園、ノースカスケード国立公園などに足をのばすこともできますし、カナダのバンクーバーやビクトリアまでも日帰り旅行が可能です。また、住んでいる人の自然志向が強く、自転車での通勤、通学が多いことも特徴です。

エリオット湾に浮かぶヨットとシアトルの高層ビル群です。シアトルのダウンタウンは非常にコンパクトで徒歩で歩くことも可能です。 上の写真はシアトルのシンボルタワーのスペースニードルです。スペースニードルはシアトルで1962年に世界博覧会が行われたときに作られました。 この写真はスペースニードルの展望台から撮ったシアトルのダウンタウンです。

(2)活気づく経済

シアトルは、以前はボーイングの城下町的な街(ボーイングの本社は2001年にシアトル郊外のエバレット市からシカゴに移ってしまいました)でしたが、近年はコンピューター産業やバイオ産業などで経済が活況を呈しています。特に、マイクロソフトの本社がシアトル郊外にあることが有名です。また、Starbucks CoffeeEddie Bauwerといった最近日本でも人気の出てきたshopの発祥の街でもあります。任天堂の米国法人の本社やバイオテクノロジーの大手イミュネックスもシアトルに本拠を置いています。

シアトルっ子はコーヒーが大好きです。ダウンタウンを歩いていると1ブロックごとにコーヒーショップがあります。上の写真はPike Place Marketという市場の前にあるStarbucks Coffeeの1号店です。

(3)治安の良さ

シアトルが人気のある一つの理由として、治安が比較的よいと言うことが挙げられます。New Yorkでは駐車中のほとんどの車にセーフティバーというハンドルをロックし盗難を防止するバーが装着されていますが、シアトルではあまり見かけません。また、ダウンタウンの駐車場には無人の料金入れが設置されていますが、New YorkやLos Angelsでこのようなものがあれば、間違いなく壊されて中身は持ち去られるでしょう。

(4)日本から近い

Seattle-Tacoma空港まで成田から8時間あまりで到着します。成田からは毎日、Northwest航空、United航空が直行便を飛ばしています。また、日本からの駐在員や日系人も多く、日本人向けの食料品店(宇和島屋)や紀伊国屋書店などもあり便利です。

(5)温暖な気候だが、冬は雨が多い

シアトルは北緯47度で、北海道より北にありますが、地形と暖流の影響を受け、年間を通じて温暖な気候に恵まれています。夏は湿気がなく極めて快適な摂氏24度前後で、ほとんどの住宅には冷房の必要がありません。冬は、最も寒い1月の平均最低気温で摂氏2度程度で、氷点下になることは少なく、雪もあまり降りません。

シアトルは雨が多いことで有名で、映画「Sleepless in Seattle(邦題「めぐり会えたら」)」では1年のうち9ヶ月雨が降る街と紹介されています。特に、冬場は週のうち5〜6日は雨が降ります。ただし、正確に言えば、「雨の降る日が多い」のであって、決して「雨の降る量が多い」訳ではありません。年間の降水量は東京の2/3程度であり、傘をささずに歩く人が多いため、傘の売り上げはあまり多くありません。むしろ、夏場の日照時間が長いためサングラスの売り上げが多いようです。

(6)佐々木、イチローがいる

シアトルに本拠地にするシアトルマリナーズには2000年のシーズンから佐々木投手、2001年のシーズンからはイチローが在籍しています。マリナーズのすべての試合をテレビで見られ、気軽にマリナーズの試合を観戦できるのはシアトル住人の役得の一つですね。

更新記録

●2000年2月1日:新規掲載

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