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コネチカット大学 研究員募集

コネチカット大学 Cell Biology部門の稲葉と申します。今年の4月研究室をたちあげたところで、現在ポスドクを1名募集しています。

https://health.uconn.edu/germline-stem-cells/

私たちはショウジョウバエのオス(またはメス)の生殖幹細胞の非対称分裂と幹細胞ニッチシグナル伝達の制御機構を理解すべく、幹細胞の動態を単一細胞レベルで可視化し観察する手法を用いて研究を進めています。ひとつの細胞が分裂したあと二つの違った細胞を確実に作り出すためには何重もの調節機構とチェックポイント機構が存在し、注意深く一連のイベントが進んでいきます。その全容を明らかにすることが我々の長期目標です。さらに得られた知見により、幹細胞制御機構が個体レベルでの変化にどのように対応しているのか、幹細胞システムの異常によってもたらされる癌化などの病態にどのようにつながっていくのかなど、体系的な理解を得ることで、巧みな制御機構を逆手にとってさまざまな治癒困難な病気に対した画期的な治療法がみつけられるといいなと考えています。


研究にはショウジョウバエの遺伝学、コンフォーカル顕微鏡を主に使用しておりますが、ライブイメージングから得られたデータより分子動態の数理モデリングなどの手法を取り入れたり、組織や少数の細胞を使っての蛋白質の解析、RNAシークエンスなどの手法も取り入れ始めています。

現在進行中のテーマは主に3つ
1.私たちが新規に発見した細胞突起によるニッチと幹細胞のシグナル伝達のメカニズムの解明
2.幹細胞分裂の際のDPPシグナルのダイナミクス
3.細胞骨格(とくに微小管のアセチル化)による卵巣上皮のアライメント機構。


選考基準: 博士号取得者(または取得見込み)で、幹細胞の動態やその異常に基づく細胞癌化などのテーマに興味のある方。

待遇: NIHおよびコネチカット大学のポスドク給与規定によります。


応募書類: 興味がある方は、大学以降の学歴・職歴、論文リスト、実験技術、推薦者1-2名の連絡先(名前、メールアドレス)を1つのPDFにまとめてinaba@uchc.edu までお送りください。

Mayu Inaba M.D., Ph.D.
Assistant Professor
Department of Cell Biology
UConn Health
Office: E6053
860-679-8739
263 Farmington Avenue
Farmington, CT 06030
inaba@uchc.edu
Lab website; https://health.uconn.edu/germline-stem-cells/

稲葉真弓

投稿者:Mayu Inaba(inaba@uchc.edu)

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