ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院シグナル伝達研究室ポスドク募集
ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院シグナル伝達研究室(PI: 金木正夫、Masao Kaneki)では、ポスドクを若干名募集しています。私の研究室では、「炎症反応と代謝変容(the Warburg-like effect)の”複合体”であるmetabolic inflammationが様々な病気を惹き起している」という作業仮説に基づき、細胞内情報伝達の観点から、敗血症、熱傷、糖尿病、癌、動脈硬化などの新しい予防・治療法を開発する研究を進めてきました。その中で、タンパクの翻訳後修飾であるファルネシル化がmetabolic inflammationのネットワークのhub(結節点)としての役割を果たしていることを見出しています。
“ファルネシル化を調節することによってmetabolic inflammationをコントロールする”という新たなストラテジーを、糖尿病や動脈硬化などに関連してトランスレーショナルであると同時に基礎的でサイエンティフィックなアプロ-チによって、確立・発展させようとしている当研究室のプロジェクトを一緒に進めて行くポストドクトラル・フェロー(ポスドク)を探しています。
糖尿病や動脈硬化などにおけるファルネシル化の役割と同時に、ファルネシル化の新規ターゲット蛋白の同定、ファルネシル化を制御している新しい酵素(遺伝子)の同定、誘導性ファルネシル化蛋白がmetabolic inflammation(代謝性ストレスや炎症反応)のシグナリング・ネットワークにおけるhub(結節点)として果たしている新しい役割・機能のメカニズムの解明などに興味のある研究者を歓迎します。実験の手法としては、マウス、培養細胞系、in vitro assay系等を用いて、分子生物学的・生化学的検討や画像解析を中心にしています。
興味のある方は、どうぞ遠慮なくご連絡下さい。
金木正夫
Masao Kaneki
連絡先:mkaneki@helix.mgh.harvard.edu
[応募資格] ポスドク: Ph.D.あるいはM.D., Ph.D.取得者、または、取得見込みの方。
[待遇] Massachusetts General Hospital の規定に準拠
[赴任時期] 随時(2017年4月頃までのできるだけ早い時期が望ましいが、相談して下さい)
[提出書類] CV(履歴書)をemailでmkaneki@helix.mgh.harvard.eduまで送って下さい。
質問などありましたら、気軽にお問い合わせ下さい。
Masao Kaneki (金木正夫), M.D., Ph.D.
Associate Professor,
Harvard Medical School
Director, Signal Transduction Laboratory
Department of Anesthesia, Critical Care and Pain Medicine
Massachusetts General Hospital
149 Thirteenth Street, Room 6604
, Charlestown, MA 02129, USA
Phone: 617-726-8122;
Fax: 617-726-8134