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ベイラー医科大学 ポスドクの募集

ベイラー医科大学 (Baylor College of Medicine)において私たちの研究に参加していただける方を募集しています。
Nakada Labでは、造血幹細胞の自己複製を制御するメカニズム、および白血病の発症や維持に関わるメカニズムの解明を目指して研究を行っています。最近、NIH R01 awardを二つ獲得したのに伴いポスドクを数名募集しています (1 R01 CA193235, 1 R01 DK107413)。

一つのプロジェクトは白血病幹細胞がどのように生体の代謝変化に応答するか、またその知見を元に白血病幹細胞を根絶することはできるかについて解析を行います。これについては論文を最近Cell Stem Cellに発表しています(Saito et al. Cell Stem Cell. 2015)。日本語のレビュー: http://first.lifesciencedb.jp/archives/11853

もう一つのプロジェクトは造血幹細胞がどのように他の細胞や細胞外因子によって制御されているかについて研究を行います。具体的には、骨髄内の間葉性細胞が個体の老化によってどのように変化し、この変化によって造血幹細胞にどのような影響を与えるかについて解析を行います。造血幹細胞の細胞外制御の分野においては、 造血幹細胞機能に雌雄差があり、エストロゲンが造血幹細胞の自己複製を亢進すること、また妊娠中にエストロゲンの作用により造血幹細胞の分裂が促されることを昨年Natureに発表しています(Nakada et al. Nature. 2014)。日本語のレビュー: http://first.lifesciencedb.jp/archives/8338

最近の論文:Saito et al. Cell Stem Cell. 2015 (in press), Nakada et al. Nature. 2014 505:555-558, Nakada et al. Nature. 2010 468:653-658, Lee et al. Cell Stem Cell. 2010 7:593-605.

ベイラー医科大学はテキサス州ヒューストン(Houston, Texas) にあるTexas Medical Centerの中枢を担う研究施設です。MD Anderson Cancer Center, University of Texas Health Science Center at Houston, Methodist Hospital Research Instituteは歩いてセミナーを聞きにいくほどの距離にあります。

採用時期:できるだけ早い時期を希望します(応相談)
応募人数:ポスドク1-2名
待遇:米国NIHおよびBaylor College of Medicineの規定による。
応募資格: 血液学、造血器腫瘍の知識、研究経験のある方を優先します。マウスやFACSを用いた研究経験のある方を希望します。
応募書類: CVとこれまでの研究の概要と本研究への興味、推薦者2名以上の連絡先をnakada@bcm.eduまで送付して下さい。


投稿者:中田大介(nakada@bcm.edu)

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