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名古屋大学大学院医学系研究科細胞生物学分野 博士研究員募集

 中枢神経系の細胞の源である「神経上皮」に注目した研究を行います.その研究に携わっていただける博士研究員を募集します.
 本研究(課題名「神経前駆細胞の動と静を制御する場と集団の原理」:研究代表 宮田卓樹)は,新学術領域「動く細胞と場のクロストークによる秩序の生成」(領域代表:宮田卓樹)http://sci-tech.ksc.kwansei.ac.jp/d_biosci/cross-talk/の計画研究の一つとして位置づけられます.
 20世紀には哺乳類脳原基のなかの細胞の観察は固定標本に対する組織学的方法に頼らざるを得ませんでした.しかしここ10年ほどで三次元組織中のライブ観察が進んできました(宮田は前任地のRIKEN BSIでその開発に携わり,名古屋大着任後もその推進に貢献してきました:Neuron 31, 727, 2001; Development 131, 3133, 2004; Curr. Biol. 17, 146, 2007; Mol. Cell . Neurosci. 40, 225, 2009など).
 こうした歩みにもとづき,本研究は,さらに網羅性,定量性,時間空間分解能を強く意識した新しいイメージング(特徴の異なる複数の共焦点顕微観察システムなどの備えがあります)や,細胞の集団特性を操作するための全く新しい実験法の開発・施行を通じて,神経前駆細胞の「集団としての動き」を把握することをめざします.そして,個々には異なる動き方をくりひろげる細胞が集団としてどう協調しているか,また秩序だった細胞産生および運命決定に対して個々の動きおよびその協調がどう意味をもっているのかを明らかにします.「神経上皮」とそれにまつわる問いについての参考文献は:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18070110,
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20869589
勤務地は,名古屋市昭和区鶴舞町65.年度契約ですが,成果に応じての更新可です(最長2015年3月まで).給与は大学の規定にもとづきます.各種保険手当等も年俸に含む形で支給されます.履歴書,業績リスト,照会の可能な方(2名)のお名前と連絡先を宮田あてお送り下さい(ファイル電信で結構です).
適任者が見つかり次第締め切らせていただきます.採用時期は,2011年4月1日またはそれ以前(応談)を願います.
連絡先:名古屋大学大学院医学系研究科細胞生物学分野 宮田卓樹(tmiyata@med.nagoya-u.ac.jp)
HP: http://www.med.nagoya-u.ac.jp/dev-bio/index.html

投稿者:宮田卓樹(tmiyata@med.nagoya-u.ac.jp)

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