ハーバード大医学部、マサチューセッツ総合病院 ポスドク募集
ハーバード大医学部、マサチューセッツ総合病院の当ラボでは、ポスドク1名を募集しています。ご興味のある方は、ご連絡下さい。やる気のある方であり、在籍中の教室の理解が得られる方であれば、学生であっても検討いたします。ボストンの学術的な素晴らしい雰囲気の中、充実した有意義な留学生活を送ってみたい方にもってこいの環境です。
研究内容は、
1.筋ジストロフィの病態生理学。in vivo microscopy(生体顕微鏡)という技術を用いて、微小循環、カルシウム・シグナル、細胞死、オートファジーなどの関連分野でのユニークな実験系によるアプローチで、筋ジストロフィの新しいメカニズムや包括的な理論を探索しています。世界初、世界でオンリーワンの実験系を多数もっています。
2.やけど、denervation、ischemia-reperfusionなどの急性疾患における、筋萎縮のメカニズムの研究を、オートファジーを中心に、同様に、探索しています。
上記の研究は、幸いなことに、筋ジストロフィの新しい治療方法の発見に結びつき、我々の研究を皮切りに、世界各地で追試に成功し、直接的には日本の大手新聞、間接的にはCNNやBCCなど、多くのメディアにも大きく取り上げられています。
当ラボでの技術面的なアドバンテージは、生理学、分子生物学、生化学、顕微鏡学、組織形態学、オルガネラや小胞の細胞生物学、再構成系、工学的手法など、多岐にわたる方法論で、テーマにアプローチしています。どの手法も、高いレベルの技術を運用しています。今回は、Western Blotting、免疫染色などの経験のあるかた、熱意あふれる方を求めています。動物実験が必須です。具体的なプロジェクトや技術の指導は懇切丁寧に行うことが出来ます。
志向としては基礎研究の視点に立ち、それでいながら、常に病気で苦しんでいる方たちのことも念頭に置き、真の病気の全体像を正しく理解しようとする研究姿勢というのが、当ラボの方向性であり、利点です。また、そのために必要な、斬新な研究手法に裏打ちされている実績と、当ラボの学生・ポスドクの方たちの努力の蓄積があります。是非ご一緒に、難病の研究に一石を投じ、基礎研究の分野にインパクトを与え、苦しんでいる方たちのために、役に立つ研究を、ともに目指して参りたいと思っています。
CVと、reference personの情報、今までの研究経験のまとめ、などをお送り下さい。
安原進吾(研究室長)
Shingo Yasuhara, MD&PhD
Department of Anesthesiology
Shriners Burns Institute
Shriners Hospital for Children
Massachusetts General Hospital
Harvard Medical School
51 Blossom Street
Boston, MA 02114
shingo_yasuhara@yahoo.com
参考文献
Asai A. et al., "Primary role of functional ischemia, quantative evidence for two-hit mechanism, and phosphodiesterase-5 inhibitor therapy of mouse muscular dystrophy", 2007 PLoS One, 2 (8), e806, 1-16
Asai A. et al., "In vivo Micro-circulation Measurement in Skeletal Muscle by Intra-vital Microscopy", 2007 Journal of Visualized Experiments
Yasuhara, S. et al, “Mitochondria, Endoplasmic Reticulum, and Alternative Pathways of Cell Death in Critical Illness (2008) Critical Care Med., 35 (9), 488-495
Martyn, J.A.J. et al., “Obesity-Induced Insulin Resistance and Hyperglycemia: Etiological Factors and Molecular Mechanisms” (2008, Anesthesiology, 109, 1, 137-148)
その他、投稿中論文多数。