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Weill Medical College of Cornell University ポスドク募集

私の研究室では、一緒に研究をしてくれるポスドクを1名募集しています。場所は、New Yorkのマンハッタンの中で、Department of Cell and Developmental Biology, Weill Medical College of Cornell Universityです。Rockefeller UniversityやSloan-Kettering Instituteに隣接しており、scientificな環境に優れています。

研究テーマ:コレプレッサーによるcis-regulatory moduleの調節と癌抑制。

生命体の根本的構成要素である多量な遺伝情報の出力は、主に転写調節領域であるcis-regulatory module(CRM)が入力装置となり調節されます。通常、1つの遺伝子に複数のCRMが近傍にあります(Berman, 2002)。典型的なCRMは、長さが500bp程度のDNAで、DNA結合性転写抑制因子とDNA結合性転写活性化因子の結合配列がそれぞれ複数存在します。出力を上げる機構(転写の活性化)の理解は、多数の研究者の長年の成果により、飛躍的に進展しました。一方、出力を下げる機構(転写の抑制)は、多細胞生物の形づくりに関わる遺伝子ネットワークの時間的空間的制御に必須ですが、未だ謎が多いです。DNA結合性転写抑制因子とそのコレプレッサー複合体が抑制可能な距離という点から、100bp以内に限定される「Short-range repression」と1 kb以上でも抑制できる「Long-range repression」があります(Mannervik, 1999)。Short-range repressionは、その抑制因子が結合したCRMだけを阻害しますが近傍のCRMを阻害しないので、柔軟な出力調節を可能にします。一方、Long-range repressionは、その遺伝子を制御する複数のCRMかプロモーターを阻害するので、オンかオフだけの単純な出力調節をします。これらの転写抑制は、進化的に保存されているコレプレッサーたち(CtBP, Drap1, Ebi/SMRTER/HDAC3, Mi2/NuRD, Groucho/HDAC1, Atrophin/HDAC1/2)が行います。これらの中には、クロマチンの構造変化を引き起こすコレプレッサー複合体も含まれています。しかし、そのコレプレッサーたちがどのように抑制できる距離を決めているのかは、全く分かっていません。我々は、CRM依存的な転写調節の解析に適したショウジョウバエをモデルにして、分子機構を解明します。
また、ある転写抑制が解除された結果、癌が形成するハエのモデルを、我々の研究室で最近確立しました。この癌形成は、進化的に保存されていると考えられるので、優れたモデル系となりえます。

テーマは、主に以下の4つです。
1、Long-range repressionを仲介するコレプレッサーの分子機構の解明。
2、Short-range repressionを仲介するコレプレッサーの分子機構の解明。
3、新しいShort-range repressorの同定、機能解析。
4、癌形成モデルの機能解析。

ChIP-qPCRや ChIP-on-chip (or ChIP-seq)といった技術を取り入れています。ショウジョウバエの経験は問いませんが、転写の研究や分子生物学的手法(プラスミド構築やPCR)に精通している人を歓迎します。着任時期は、できるだけ早く。給料と健康保険などの待遇は、大学で決められた規定によります。我々の大学は、ポスドク用のアパートを用意しています。

問い合わせは、電子メールでお願いし ます。また、応募に際しては、履歴書(業績リストとこれまでの簡単な研究内容も含 めます)と推薦者3名の氏名・所属・連絡先を電子メールで送って下さい。

Yutaka Nibu, Ph.D.
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Assistant Professor,
Department of Cell and Developmental Biology,
Weill Medical College of Cornell University,
1300 York Avenue - Box 60, A308,
New York, NY 10065, USA
Tel: +1-212-746-6202
Lab Tel: +1-212-746-6184
Fax(Department): +1-212-746-8175
E-mail: yun2001@med.cornell.edu
lab's home page: http://cornellcelldevbiology.org/nibu/
http://www.med.cornell.edu/research/ynibu/index.html
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投稿者:Yutaka Nibu(yun2001@med.cornell.edu)

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