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国立シンガポール大学 Cancer Research Center of Excellence ポスドク、大学院生募集

ポスドク、大学院生募集
国立シンガポール大学 Cancer Research Center of Excellence

秩序だった蛋白質分解は、生命の恒常性の維持に必須であり、癌を含む様々な疾患において、蛋白質分解系の異常が報告されている。 細胞周期制御に必須な、E3 ubiquitin ligaseであるAPC (Anaphase promoting complex)は、1990年代のはじめに M期サイクリンの分解を制御する因子として同定された。しかし最近、APCが、M期以外の細胞周期制御や発生や分化に関わる事が、多細胞生物の系を用いて報告されている。 私のグループは、このような多細胞生物特異的な、APC依存的蛋白質分解の意義や、APCの基質認識の分子メカニズムなどについて、in vivoとin vitroの系を用いて、多角的な研究をおこなっている。この他に、発癌や発生異常に関わる蛋白質分解制御機構に関する研究も行っている。これらの研究に 携わっていただける、 ポスドクや大学院生を募集しています。 興味のある方はメール(下記)でお問い合わせください。

[応募資格など]
ポスドクは、PhD取得者、または取得見込みの方。これまでの研究分野は問わない。英語の会話、作文能力を有するか、身につける努力をする姿勢のある方。 待遇は、本人の能力・実績および大学の規定により決定(日本、欧米と同程度)。着任は、随時。

[応募方法]
1) 履歴書(書式自由)と研究業績リスト、2) これまでの研究概要と志望動機(1-2ページ程度, 英語または日本語)、3)照会者連絡先(3名以上)をメール (nmima@nus.edu.sg)にて送付ください。

[参考文献]
1) Wu Q, et al. A role for Cdc2 and PP2A-mediated regulation of Emi2 in the maintenance of CSF arrest. Curr Biol. 17: 213-224 (2007)
2) Araki M, et al. A novel motif governs APC-dependent degradation of Drosophila ORC1 in vivo. Genes Dev. 19: 2458-2465 (2005)
3) Araki M, et al. Degradation of origin recognition complex large subunit by the anaphase-promoting complex in Drosophila. EMBO J. 22: 6115-6126 (2003)

[その他]
2007年に一人当たりのGDPが、日本を抜いてアジアで1位となったシンガポールでは、現在、国を挙げて医学生物学研究に投資を行なっています。国立シンガポール大学でも、Cancer Research Centre of Excellence (http://newshub.nus.edu.sg/headlines/0803/rce_28mar08.htm)という大型プロジェクトが、Dan Tenen (Harvard Univ), Joe Nevins (Duke Univ), Lorenz Poellinger (Karolinska Inst)、田矢洋一、伊藤嘉明、諸先生を迎えて、2008年10月より発足しました。 私のグループも、この研究プロジェクトに含まれます。シンガポール全体の研究のレベルは、 多数の優秀な外国人研究者の誘致により、すでに非常に高い位置にあります。 また、シンガポールは、治安も良く、日本人を含む外国人が多いことから、外国人として住むのに困る事は、全くと言ってよいほどありません。

Marito Araki, PhD
Junior Principal Investigator, Senior Research Scientist
Cancer Research Center of Excellence/Oncology Research Institute
National University of Singapore
問い合せ先:nmima@nus.edu.sg (日本語可)

投稿者;荒木真理人(nmima@nus.edu.sg)

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